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暮らしとデザイン

みなさんこんにちは。



今回は『暮らし』をテーマに東京の青山にあるサニーヒルズというパイナップルケーキ屋さんについて考えていこうと思います。





まずはこのお店について紹介していこうと思います。



このお店は原宿駅から表参道ヒルズをまっすぐに行って、ひし形をした全面ガラス張りの高級感のある建物が見えたあたりから、住宅街の方に入っていった場所にあります。



外観はトゲトゲとした木が建物全面に覆い尽くされた感じになっていてとても印象的なのですが、意外にも近くに来るまではなかなか気付かず、不思議と住宅街に溶け込んでいます。



ガラス扉になっているエントランスを入ると最初にあるのが受付で、人数を聞かれてそのまま近くの椅子に座って順番待ちをします。



それから数分が経って2階に案内されると、そこには多角形のテーブルがあり、みんな違う方向を正面にしながらお茶とパイナップルケーキを楽しんでいる光景が目に入ります。



席に座ると程なくして試食用のパイナップルケーキとお茶が配られます。



このパイナップルケーキ、中に繊維を残しプチプチとした噛み心地の良い果実のジャムが入っていてとてもおいしいです。



食べながら建物を見回してみると、中にも外にもふんだんに木材が使われていてとても空気が美味しい場所になっていることがわかります。



住宅街ということもあって周りからの視線も気になるところですが、幾重にも重なった木材がカーテンのように包み込む居心地の良い場所となっています。



パイナップルケーキも食べ終わりゆったりとした時間を過ごした後は、2階のカウンターで5〜10個で1セットのパイナップルケーキを買えるようなっていて、それからお店を出るような流れになっています。



ここまでの説明だけでは、一見暮らしとの関わりがあまりわかりにくいかもしれませんが、このお店の仕組みは周辺の住民の暮らしに深く関わっているんじゃないかと考えています。

注目したいのは試食からお土産を買うまでの流れです。



普段主婦の方などは誰かとおしゃべりをしたくなったらカフェへ行き、時間を過ごすことがあると思います。



このおしゃべりのきっかけを自然と作り出していると思うのです。



もう少し具体的に見ていくと、



まず試食でケーキとお茶を楽しみながらおしゃべりを楽しむことができるということはとても魅力的なことです。しかもその試食が無料であるならなおさら嬉しくて何度でも行きたいと思えます。



ゆっくりとお茶をした後は、贅沢な時間を提供してくれたこのお店に対する敬意も含めて、なんだかケーキを買って帰りたくなってきます。



この時、ケーキを家族や自分のためのお土産として買って帰ると、なくなった頃にまた誰かと出かけておしゃれな場所でお茶を楽しむ口実になります。



お茶をして、買って帰って、なくなった頃にまたお茶をしにいく。



初めて来た時は、ただで試食できてラッキー程度でしか考えていませんでした。



何度かこの場所を訪れ周囲を観察してみると、このサイクルが周辺に住む主婦の方などの暮らしにとても大きな影響を与えているのではないかと思えてきました。



しかも、それがおしゃれで豊かな空間の中であればなおさら。



また、東京へ行く機会がある時は食べに行きたいと思います。



和泉 秀 / shigeru izumi

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